女性アイドルグループ「TO-NA」の頭脳派メンバー・コノは、東大卒のクイズ好きであるTO-NA特別アンバサダー(≒チーフマネジャー)・タテルと共に、約1年ぶりのクイズ修行「プレッシャーSTEADY」に挑む。静岡を舞台に、予約困難天ぷら店・日本料理店での食事を懸けて、一般市民を巻き込みながら難題を解いていく。
☆ルール
静岡市内にある食べログ百名店を1軒満喫する度にくじを引き、そこに書かれた場所に到着して周りの人を6人集めたら出題スタート。回答順はコノ→タテル→一般の方々6名→コノ→タテル。
用宗海岸から駅までは500m程の徒歩で到着する。余裕を持ってホームに到着したつもりが、反対側のホームに電車が来たため跨線橋をダッシュで渡る羽目になった。それでも無事焼津駅に到着。
「あ、ここにあるんだSoupmen」
「何の店ですか?」
「牡蠣ラーメン。昔は板橋区ときわ台にあったんだ。牡蠣の味が濃厚なのに600円くらいで食えてさ」
「やす〜い!」
「梅グループの女みたいに言うな」
「本当に安いですよ。今じゃありえない価格」
「さすがに値上がりしたかな。お腹に余裕があったら行きたいな」

駅向かいのアンビアという商業施設の傍を進み、小川を左折して2つ目の角を再び左折。現れる立派な一軒家が天ぷらの名店「なかむら」である。電話予約のため証跡が無く不安になるが、確り2人の席は確保されていた。最近はOMAKASE予約も始めたようなので、筆者みたく心配性の人はそちらを利用したい。

「コノ、酒は飲む?」
「この後もクイズありそうですけど…せっかくだから飲みますか」
「いいね。シャンパーニュをボトルでいっちゃう?」
「でも日本酒も飲むんですよね?」
「そうだったな。よし、ここはビールにします」

春ではあるがよく晴れて少し暑さのある天候。ビールが体に沁みる。

まずは魚と蛤の出汁。魚のクリーミーな旨味から蛤の旨味へとシフト。三つ葉はその流れを断ち切るので先に食べてしまおう。
「スタッフさんが俺らのために鬼電してくれた店だ。クイズのことは忘れて楽しもう」
「ありがたいですね。それだけすごい店なんだ」
「成生っていう日本で一二を争う天ぷらの名店が静岡市内にあって、そこのお弟子さんが独立して構えた店なんだ」
「そりゃあすごい店ですね。ちゃんと楽しまないと」

カウンターの目の前で準備が進んでいたのは、天ぷらではなく造りであった。春らしく鯛と鰆の刺身。淡白な味わいになりがちの鯛には濃密な味がある。鰆は標準的な脂乗り。天ぷらの前座としては十分すぎるクオリティの高さである。
「えうそ、俺以外みんな食べ終えてる。食べるの早っ」
「タテルさんが遅いだけです」
「普通のスピードで食べているつもりなんだけど。スマホとか弄ってないし、余計な喋りもしてないのに」
「不思議ですよね。でも早く食べないと、次の料理来そうですよ」

地元産の伊勢海老を炭火焼きに。半生の仕上がりを好まないタテルも、炭火の香りと海老味噌の旨味で美味しく食べることができた。
「コノ、改めてここまでのクイズ旅、楽しめてますか?」
「楽しさ半分、緊張半分ってところですかね」
「良い塩梅だ」
「タテルさん飄々としてますよね。余裕があるというか」
「今回は巡り合わせが良かったね。2問目の⑨⑩くらいかなわからなかったの」
「素晴らしいですよそれ」
「その難問もコノと味の素社員にねじ伏せてもらえて良かったよ。でも4問中3問取らないといけなかったのはハードだったね」
「もう1軒行けたら良かったんですけどね」
「三保松原に行く流れになったのが痛かったかな」
「あれで体力消耗して、夜の動き出しが遅れましたからね」
「まあ結果オーライということで。おっ、いよいよ天ぷらですね!」

最初に揚がったのはメバル。これをなんと客の天つゆに直接ぶち込む。俗に言う天つゆダイブである。着陸と同時に口にすると熱すぎて火傷する。ちょいと時間を置いて、天つゆの中で適温にして食べると、メバルの身のほわほわした食感を最大限に楽しめることであろう。

それにしてもここの衣は美白で軽やかである。他の天ぷら百名店掲載店と比べても違いがわかりやすい。この衣の特性がよく活きているのが次のあおりいか。いかのねっとりした食感と衣が一体感を生む。
「タテルさんが好きなクイズ番組って、やっぱりプレッシャーSTEADYなんですか?」
「それも大好きだけど、ヘキサゴンも好きだったな」
「ヘキサゴン良かったですよね」
「リレークイズの構成、秀逸だったよね。最初はインテリ同士のハイレベルクイズから始まって、おバカ達の爆笑対決に移りゆく」
「シンプルに見えますけど斬新なシステムでしたよね」
「その前のクイズもおバカとインテリが協力したり、中間層も見せ場を作れたり」
「司会の方も演者全員を包み込む感じがあって、楽しかったですね」
「老若男女、素人玄人問わず楽しめるクイズバラエティだったよな」

続いて旬のアスパラを穂先から。青みの中にとうもろこしのような旨味もあるから止められない。
「ネプリーグもなんだかんだ良いよね。常識クイズと言いつつ難しいものもあって」
「私も出ました。あそこ立つと焦るものですね」
「テレビの前では気楽なこと言えるんだけどね。でもあそこに出てくる東大の人、恥さらしばかりや」
「タテルさん出てほしいです」
「そう思うだろ?なぜ呼ばれないんだろう?間違えてくれないとつまんないから?」
「タテルさんは間違えないんですか?」
「間違えないね。少なくとも正解不正解あるやつは」
「漢字の書き取り強いですもんね」
「それはコノだって強い。漢検2級得点率97%は誇っていいよ。漢検何級持ってますアピールするやつ大抵何もできない…」
「口が悪いですよ。そういうところじゃないですか、出れないの」
「バレた?」

富士市の牛蒡は強い香りにまず驚く。そしてまたもや衣との一体感に感服する。

ここでビールが空いたため日本酒に移行する。隣の人はお任せで次々と持ってきてもらっていたが、タテルとコノは焼津の銘酒・磯自慢から始めることとする。ひんやりとした口当たり、フルーティすぎない味わいが印象的である。

甘鯛は定石通り鱗を逆立ててある。揚げによりクリスピー食感が生まれ、一方で身はレアな部分も残していたか、少し弾力もあって味わいを深くしている。

相変わらずゆっくり味わっていたタテル、完食する前に次のタネがやってきてしまった。アスパラの今度は根元。瑞々しく仕上げてある。高温で調理しておきながらこれだけ水分を残せるのは冷静に考えて難しいことだと思う。
「コノの好きなクイズ番組は?」
「IQサプリとかですかね」
「うわ懐かしい。サプリ文字とか合体漢字とか面白いよね」
「私はマッチ棒パズルが好きです」
「あれ苦手なんだよな俺。面白いけどね」
「モヤっとボール投げてみたいですね」
「俺は浴びたい」
「あれ痛いですよね絶対」
「間違いない。でも効くよ、頭皮が刺激されるから。最近禿げかけてないか心配でさ」
「それで浴びたいんですか?」
「ハハハ。伊東四朗さんがお元気なうちにもう一回、復活特番やってほしいな」

別皿で提供された鯵。血合いの赤を残したセクシーな仕上がり。口に入れると見事に鯵の味わいが放たれる。さすがサスエ前田魚店の目利き、なかむらの揚げ技術。

一方で大皿には地元産の人参が載る。揚げた後10分くらい冷まし、仕上げにレモンを絞っている。このレモンの香りが人参の若々しさを強調してくれて面白いものである。
「私とタテルさん、歳2つしか違わないじゃないですか。だから話が合うんですね」
「好きなクイズ番組の話すると世代の違い出るよね。マジカルとかショーバイショーバイとか言い出したらどうなることかと」
「オーラリーさんと話していると、出てきそうですけどね」
「あのお2人は全然世代の違い意識しないもんね。すぐおっさんしか理解できない話し始める」
「そういうお笑いをやられている方ですからね。お陰でキン肉マンのことは詳しくなりましたし」
「やっぱり勉強熱心だよなコノ。その姿勢なら誰とでも渡り合えるよ」

駿河湾の宝石・桜海老が登場。紛い物とは全く違う香ばしさと仄かなる甘み。ちなみに朝獲れなので夜より昼に食べた方が新鮮なのだとか。

こうなると止まらないのがお酒である。ここからはお任せにしてもらい、藤枝の喜久酔を得た。桜海老のお代わりを貰うという贅沢なムーヴをするタテル。
「TOREも好きです!鉄球運ぶやつやってみたい」
「また世代ど真ん中!俺TO-NAのメンバーと崖の間ロマンスやりたい」
「下心丸見えですよ。くっつかないでください」
「実を言うと俺、DERO時代の方が好きなんだよな。天井落ちるやつとか水浸しになるやつ、あれ昨今の謎解きブームの先駆けだよね」
「そう言われれば確かに」
「ダクトの奥のヌルヌル扉、あんなに開かないものなのか。そもそも棒の間の奈落の底って実際どうなっているのか。めちゃくちゃ気になってさ、夜しか眠れなかったよ」
「夜しか?夜眠れていれば十分でしょ」
「ナイスツッコミ。さすが放送作家の勘だ」
「よくわからないんですけど…」

第1章のクロージングは、ここまで登場した魚を粗く練り上げ磯部巻きにして揚げたもの。生に近い海鮮のニュアンスに満ちていて、特に鯵の存在感が強かった。
「ミラクルアタック225は出ないんですか?」
「25パート(一般人大会)は何回か予選会出て、筆記試験は突破したんだ」
「すごい。あれ私も1回やりましたけど、本番の問題より難しくて。惨敗でした」
「本番でテンポ良く正解が出るように能力の高い人を厳選している、とは聞いたことある」
「タテルさんは能力が高い!」
「照れるなぁ。でもその後面接があって。俺って変な人じゃん?」
「否定はしません」
「ちょっとちょけたこと言ったら、『お前何もミラクルアタックのことわかっとらんな!』なんて感じになっちゃって予選通れませんでした」
「もっと抑えないとダメですよ。一般の人は一般の人らしく自然体で、が原則です」
「中途半端にタレント気取りしてたんだな、あの頃の俺」

幕間に〆鯵の酢の物。本当は平貝もついているのだが、相変わらず生の貝を避けたがる神経質タテルには提供されなかった。
「昔のクイズ番組の話をしていると、タテルさんの嘆く気持ちがわかるような気がしました。テンポ良く出題される、試される知識のジャンルや難易度が幅広い、ゲーム性があってワクワクする。そういう番組が今は少なくなっていますね」
「さすが放送作家の分析力。そうなんよ、最近のクイズ番組は情報番組の延長線上で問題作るからな。何か色をつけたがるというか」
「純粋なクイズ、というものは少ないですよね。ミラクルアタックの一般人大会はBSに移ったし、感謝祭もイベントが主になったし…」
「ヘキサゴンやIQサプリの時代の富士19時台は週6でクイズ番組やってたからね。今でこそ猫も杓子もクイズ番組、なんて言われているけど、あの時の番組は決して質は低くなかった。平成教育学院も好きだったし」
「ありましたね。ロジ原さんを有名にさせた番組の1つですよね」
「あれで俺もロジ原さんに憧れるようになったからね。最近は専らカズキレーザーさんだけど」
「今でもお強いですよ、ロジ原さん」

第2章は真イカの子供から。溢れ出るイカスミは、デラウェアの皮のようにも思えるフルーティな味わいである。

次に持ってきてもらった日本酒は、島根の天穏純米吟醸涼殿。フルーティかつ少しヨーグルトテイストのあるもの、とタテルは記憶していた銘柄である。どうでも良い話かもしれないが、隣の人の1杯目は沼津の白隠であり、白隠と天穏の組み合わせは渋谷の酒井商会におけるお任せと共通していた。
「小1クイズもレギュラー放送が終わったし、最後の希望は月曜の2つ、ネプリーグとQちゃまだな」
「ネプリーグは上手くやってますよね。テンポも良いし面白もあるし」
「ボンバー系が一問多答から十問十答方式主流になったことによって、プレッシャーSTEADYのノリが多少復活した」
「確かに。そこまで難しくはないですけど」
「難しいクイズはQちゃまが上手くやってるね。トレンドに乗りつつも独自路線で骨のあるクイズ出してる。偶にはプレッシャーSTEADYもやってほしいけどな」
「当時いなかったカズキレーザーさんだったらどう立ち回るのか、見てみたいですよね」
「俺らの旅が、プレッシャーSTEADY復活のムードを生み出す流れになればいいな」

地元産赤ムツは紙に包んでレジ横スナックのように頬張る。手掴みで食うのが本能的に一番美味い、そう人間は思うものである。ただし大きな骨には注意すること。
「俺、ひとつ野望があるんだよね」
「おっ、どんな野望ですか?」
「クイズを主とした帯番組、やりたいんだ」
「帯でやるんですか?それは画期的ですね」
「QuizHockみたいに多彩なクイズ企画を、テレビのスケールを活用してお届けしたい。視聴者参加型企画、ガチクイズ、ゲーム性たっぷりのものなど、曜日毎にコンセプト決めて」
「豪華にやるんですね。私も参加したい」
「プレーヤーとしても作家さんとしてもやれそうだねコノは」
「やりたいです!時間帯は夜ですか?」
「夕方。夕やけニャンニャンみたいな感じで」
「意外ですね。もっと多くの人が家にいる時間の方が良さそうな気もしますが」
「なんか夕方がしっくりくるんだよね。ゴールデン帯は局にとってリスキーだしプライム帯深夜帯はもっと落ち着いた番組観たいだろうし。偶にゴールデンで大スケールのゲームやりたい。クイズと逃走中を融合させたり」
「めっちゃ面白そう!」
「だろ。予算的に難しいし前代未聞にプログラムになるとは思うけど、いつかは実現させたいね」

小玉ねぎも同じくスナック感覚で。塩しか振っていないはずなのに、コンソメパンチのような香りがするのは素材の力と揚げの技術が為せる技か。

鯛は再び天つゆダイブにて。メバルの時とあまり違いは無い気がするが、大きめの魚の天ぷらを頬張る幸せはこの店ならではのものである。

安納芋の天ぷらはスイーツの感覚で味わう。これにて天ぷらは終了である。
「あれ、海老と穴子が無いですね?」
「確かに。海老で始まって穴子で終わる、というセオリーから逸脱してる」
「まあ守るべきものではないですからね」
「衣にしろ天つゆダイブにしろ、我が道を行く面白い天ぷら屋だな。気に入ったよ」

食事はかき揚げを載せた天丼・天茶から選べるのだが、端の席から悪魔の囁きが聞こえてきた。
「両方でもいいんですよね?」
「いっちゃいます?」
「いっちゃいましょう」
「なるほど、天丼天茶両方という選択肢があるのか」
「まさか、両方いくんですか?」
「いけるならいった方が良いな」
「ホントに⁈」
「第2ラウンドには2択問題が待ち構えていると思うんだ。選ぶ気力を温存しておきたい」
「食べたいだけですよね」
「そうとも言える」

まずは2人で天丼から。かき揚げには桜海老、ゲソ、アスパラなどこれまでに登場した食材が含まれている。控えめな味付けのタレが衣の油を引き立て、多彩な食感も相まって美味しく戴ける。

タテルに追加でやってきた天茶。かき揚げが載る時の音はASMRになる。桜海老の香ばしさなどを味わうのであればこちらの方が良いと思われる。
「お腹いっぱいになりません?」隣の男性がふらっとタテルに問いかける。
「まあお腹いっぱいになりますね。でも2つ頼んで良かったです」
「さすがです。この後も良い旅を!」

最後の甘味は道明寺。もう少しあんこが甘くて粒立ちが良い方が好きだと江戸っ子のタテルは言うが、それは恐らく中と外を入れ替えたおはぎである。
「桜餅はやっぱり長命寺だな」
「いや道明寺でしょ、って言いたいけど長命寺も美味しいですよね」
「すっかり俺ら定番のおやつになったもんね」
「まあでも道明寺ですね私は」
「静岡も道明寺派なのかな?」
タテルの見立て通り、静岡は道明寺が優勢である。というか東北や北海道でも道明寺の方が主流である。
「まあ優れた道明寺があればそっちに傾倒することもあり得るかな。今のところは断然長命寺です俺は」
たっぷり天ぷらと酒を楽しみ、会計は28,000円。贅沢なランチを過ごしたものである。

店を出ると、さっきまでの快晴が嘘のように曇っていた。近くの波止場に移動し、第2ラウンドに関するルール説明を受ける。
第2ラウンドは全問○×問題となります。1人でも間違えたらそのターンは即終了。問題ジャンルは日本史、世界史、日本地理、世界地理、慣用句、四字熟語、理科、ノンジャンルを用意しています。どのジャンルから出題されるかはくじ引きで決めますが事前にはお知らせしません。
「クリアしたらハワイ旅行貰えるやつだよこれ。相当難しい」
「ハワイに行くのと同じくらいの価値があるという訳ですね温石さんは」
「まあそうでしょう。ミシュラン3つ星や食べログGOLDのレストランに行くというのは、ハワイ旅行と同じくらい難しくて価値のあることだから」
「いま百名店を訪れましたので、早速出題してもらう権利を得ました。くじを引いてください」

コノが引いた場所は幸運なことに今いる焼津漁港であった。釣り人達を集めいざ出題、の前に回答順を変える流れになった。
「後半は大半の人にとっては運ゲーになる。無理に参加してくれた人にプレッシャーをかけさせる訳にはいかないから、俺らで⑦⑧⑨⑩を処理しよう」
「四字熟語と慣用句はお任せください!」
「地理なら負けないぜ!」
一般の釣り人から始まる○×クイズ1stチャレンジ。
①「腹を割って話す」とは、隠すことなく本音をさらけ出すことである
「慣用句か。地理よりかはやりやすいかもね」
②「足元を見る」とは、自分の立場を弁えて行動することである
③「足が出る」とは、黒字になることである
「良い調子。でもここからなんだよな」
④「鼻を明かす」とは、停滞する現状を打破することである
「うわ急に難しくなった!なんか鼻づまりが取れるみたいな感じだから、合ってんのかな?○で!」
不正解。最初のチャレンジはコノにすら回らず終わった。
「いやあ、すみません!」
「仕方ないですよ。急に難易度上がりましたもんね」
「あるあるですよね。④で難しくなってザキヤマさんが喚くの。実は俺もわかってない」
「なんだろう、上手く説明しにくいですけど、相手を抜かすみたいな」
「コノさんその通りです。優位に立っている相手の不意を突いて出し抜き驚かす、という意味ですね」
「知らなくても仕方ないです。ナイストライでした!」
釣りに役立つアイテムを参加者に渡して、2人は静岡駅へ戻っていった。