パン百名店アニメ『しん・あんぱんまん』5.かれーぱんまん誕生

☆登場キャラクター
あんぱんまん(cv.綱の手引き坂46ミレイ)…この世界を守る英雄。だがぶりっ子が独特。
ナトキンマン(cv.タテル)…あんぱんまんの永遠の敵。納豆菌でぱん工場をぶっ壊す!
どきどきチャン(cv.綱の手引き坂46ヒナ)…マイペースな女の子。ナトキンマンの家に居候。
はむオジサン(cv.山寺宏一)…あんぱんまんの生みの親。好物は加工肉と三鞭酒。
ワタコさん(cv.平野綾)…はむオジサンとは事実婚の関係にある。好物はコノワタと日本酒。そのためはむオジサンとは晩酌の内容を巡ってしょっちゅう喧嘩する。
よーぐると(cv.山寺宏一)…あんぱんまんに助けられぱん工場で飼われることになった猫。

  

ある日、あんぱんまんははむオジサンにお願い事をする。
あんぱんまん「あたち、いもうとがほしい」
はむオジサン「いもうと?」
あんぱんまん「うん、かわいいいもうとがほしい」
はむオジサン「うー…がんばってみるよ」

  

はむオジサンはあんぱんまんを生み出した日を思い出す。数千年に一度の流星群が降り注いであんぱんまんは生まれた。そんな流星群が生きている内にもう一度発生するわけがない。かといってわたこサンと夜の営みをするのも違う。どうしていいかわからぬまま、はむオジサンはパンを作り続ける。夜通し生地をこね、合わせる具材も色々作った。しかし命は宿らない。やがてはむオジサンは、自分が今何のパンを作っているのかわからなくなってきた。よくわからないペーストを無意識のうちに生地に入れ、焼くべきところを間違えて揚げてしまった。その時、油の中から強い光が現れた。
はむオジサン「うわっ!」

  

かれーぱんまん(cv.綱の手引き坂46パル)「あたいはかれーぱんまん」
はむオジサン「う、うそっ⁈」
かれーぱんまん「熱いなあの油。寝ぼけて設定温度間違えてねぇか?」
はむオジサン「す、すみません!」

  

その後はあんぱんまんと同様大事に育てられたかれーぱんまん。あんぱんまんと接している内、人助けの嬉しさを身につけた。しかしあんぱんまんの酔っ払いぶりっ子キャラのように、かれーぱんまんにも悪しきヒールキャラがついてしまった。

  

あんぱんまん「あたちが『辛辣』って言葉教えたらめっちゃ『辛辣』って言うようになったよね」
かれーぱんまん「ぶっぶー、あたいだいぶ前から『辛辣』って言葉知ってまシューシューシュー」
あんぱんまん「シュシュらない。大失格だよ」
かれーぱんまん「大失格って何や!」

  

ある日、あんぱんまんと一緒にパトロールしていたかれーぱんまんを、ナトキンマンが襲う。
ナトキンマン「な〜にぬ〜ねの〜!あら、愛と勇気だけが友達なはずのあんぱんまんに、仲間がいますわなぁ〜!」
かれーぱんまん「別にいいじゃないか」
ナトキンマン「お前誰ざますか?フン、弱そうなやつだ、とっととお見舞いしてやる!」
かれーぱんまん「そうはさせるか!」
カレー砲を撃ったかれーぱんまん。ナトキンマンは口で受けてしまい、辛さで顔が真っ赤になった。
ナトキンマン「覚えてろよ!」

  

敗走するナトキンマンをよそに、かれーぱんまんは街の人々へ挨拶しに行った。
ばかおクン「カレーだ!俺の一番好きな食べ物」
タカシ「そこはあんぱんって言えよ」
かれーぱんまんは自らの顔からではなく、普通にカレーパンを作って振る舞う主義である。ナトキンマンにお見舞いしたものとは違い辛さはほどほどにしており、街の人々は皆満足げであった。
ばかおクン「かれーぱんまんの作るカレーパンめちゃくちゃ美味しい!早く地震が起きて炊き出ししてくれないかな」
タカシ「地震を願うな!不謹慎だろ」

  

ナトキンマン「な〜にぬ〜ねの〜!」
一同「ナトキンマン⁈」
ナトキンマン「そのカレーパンは全部俺様がいただく。…生地がカラッと揚がっているのにモチモチ。肝心のカレーは…やっぱしょっぱいな」
かれーぱんまん「おい、あたい自慢のカレーパンにガチダメ出しするな!」
ナトキンマン「カレーを名乗るくらいならもっとスパイスの彩りが欲しいね」
あんぱんまん「どの口が『彩り』言うとんねん」
ナトキンマン「うるさ〜い!2人まとめてやっつけてやる!」
漂白剤をぶち撒けるナトキンマン。これによりかれーぱんまんのカレー攻撃は無効になった。一方のあんぱんまんも、力を失ったかれーぱんまんに気を取られた隙を突かれ納豆菌ビームを食らってしまった。
あんぱんまん「顔が汚れて力が出ない…」
一同「あんぱんまん⁈」
あんぱんまん「はむオジサンに知らせて…」

  

SOSを受け取ったはむオジサンとわたこサン。あんぱんまんの顔を焼くと同時に、かれーぱんまんの顔も作る必要がある。
はむオジサン「カレーってどう作るんだ?」
わたこサン「えっ?はむオジサンが作ったんじゃないんですか?」
はむオジサン「あの時意識が飛んでいてね、何入れたかわからないんだよ」
わたこサン「まったく…あ!私が自分用に作っていた激辛カレーが減ってる!はむオジサン、勝手に使ったでしょ」
はむオジサン「知らないって」
わたこサン「これだこれ!これがかれーぱんまんの中身だ!」

  

街の人々を襲うナトキンマン。弱りながらも市民を守るため全力で防御するあんぱんまんとかれーぱんまん。そして救援の手がやってきた。
わたこサン「あんぱんまん、かれーぱんまん、新しい顔よ!ソレッ!」
(ファンファーレ)
あんぱんまん「元気301倍!あんぱんまん!」
かれーぱんまん「辛さ864倍!かれーぱんまん!」
ナトキンマン「くそっ!」
あんぱんまん「もう許さないぞ、ナトキンマン!」
かれーぱんまん「そうだそうだ!」
ナトキンマン「まだまだ!」
三角コーン・大きいスプーン・橋の欄干・中尾彬のネジネジ・ジョプチューンの不合格の札・ナンなどを手に食らいつこうとするナトキンマン。ナンなんて軟弱すぎて耐久性に難ありすぎだろ。
あん・かれー「アマカラだぶる、ぽう!」
ナトキンマン「ねばねばきーん!」

  

街に平和が戻り、あんぱんまんとかれーぱんまんはぱん工場に戻った。
わたこサン「はむオジサン、しっかりしてくださいよ」
はむオジサン「わたこサンも、何でこんな辛くするの?」
わたこサン「激辛が好きなの!森脇ゼミに出たい」
あんぱんまん「そのときは2度完食したあたちが全力サポートするからね!」
はむオジサン「はぁ、2人とも異常だよ…」

  

わたこサン「今日こそは日本酒祭りにしますよ」
はむオジサン「いや、シャンパンだ」
かれーぱんまん「2人とも、ブッブー。あたいのカレーにはビールが一番合うって」
あんぱんまん「そうだね。カレーにはやっぱりビールや酎ハイ」
はむオジサン「ならそうしようか」
こうしてあんぱんまんは新たな仲間・かれーぱんまんを手に入れた。

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