連続百名店小説『東京ラーメンストーリー』108杯目+(リストランテASO/代官山)

人気女性アイドルグループ「綱の手引き坂46」の元メンバー・京子と、綱の手引き坂→TO-NA特別アンバサダーを務めるグルメ芸人・タテル。2人がラーメンについて語り合うYouTubeチャンネル『僕たちはキョコってる』が人気を博している。
かねてよりバス旅に憧れていたタテルの夢を叶えようと、バスvs鉄道対決旅のオマージュ企画をYouTubeでやることになった。バスチームのタテル・礒野(ぷ団)と鉄道チームの京子・風来末(水行末)が都内の最新人気ラーメン4軒を巡りながら対決を繰り広げている。いよいよ勝負が決する時。
そして2人が歩んだルートを検証。勝敗の分かれ目はどこにあったのか?

  

夕暮れ時の水元公園。夕陽と夜の暗がりに挟まれ、空は虹のような色合いになっていた。中央広場のど真ん中に宝箱が置いてある。これを開け、中に黄金のレンゲが入っていたらそのチームが勝者である。

  

タクシーでラストスパートをかけたバスチームがやってきた。
「着いた着いた!じゃあいっせーので開けますよ!ああドキドキする…」
「お願い!」

  

「いっせーの!…あった〜!」
大方の下馬評を覆し、バスチームが対決を制した。
「嬉しい…」涙するタテル。
「タテル君についていって良かったよ」
「俺についてきて下さって、感謝感謝ですよ…」

  

バスチームは近くの茂みに隠れて鉄道チームの到着を待つ。6分遅れで鉄道チームがやってきた。
「せーの…うわぁ…」
「逆転できなかったか…」

  

呆然とする京子を見て居た堪れなくなったタテルは、茂みから飛び出して抱き締めに行く。
「タテルくん!会いたかったよ〜、お腹いっぱいでもうダメかと思ったから…」
「よく頑張ったよ京子。ごめんな、煽るようなことばっか言って」
「大丈夫。こうして2人でゴールできてホント嬉しい」
「いがみ合うなんて柄にも無いよな俺ら」
「今日は目いっぱい2人の時間を過ごそう。…あすいません風来末さん礒野さん、放置してしまって」
「ホントだよ。でも2人が仲良いことはわかりました」
「対決が終わればみんな仲良しだもんね。ラーメン美味かったし」
「お2人とも、俺たちの旅に参加して下さってありがとうございました!今度はラーメン友達として気儘にお供させてください!」
「もちろんだよ!俺ら立派なラヲタだからな!」
「ありがとうございました!」

  

帰りのロケ車の中、タテルと京子は手を取りながら熟睡していたと云う。家に帰るとタテルはマッカラン18年を飲みながら、京子と旅のことについて語り明かした。
「あれ、(スタッフの)大石田さんから連絡来てる。打ち上げやるから行きたい店リクエストして、だって」
「タテルくんに任せるよ。いい店たくさん知ってるから」
「高級な店でもいいのかな?」
「いいんじゃない?条件とか何も言ってないからね」
「イタリアンでも行くか。リストランテASOをリクエストしときまーす」

  

リクエストは本当に通ってしまい、12月のある日に2人は代官山に降り立った。
「大石田さん随分と太っ腹だよね。1人2万は使うぞたぶん」
「何か裏あるんじゃない?どうして私が負けたのか、説教されるのかな」
「説教と言うと大袈裟だけど、それはあるかもね。本家でもアビリスさんのルート解説というものがあるんだ」
「ここをこうしていれば良かった、的な?」
「そうそう。まあまあ傷を抉ってくるから、覚悟しないとだね」

  

蔦屋書店の向かい側にある、国際色に彩られた平屋。前に見えているのはカフェ・ミケランジェロであり、その奥に佇むのがリストランテASOである。行列をよそにスタッフに声をかけ、奥に案内してもらう。
「めっちゃオシャレ!さすがタテルくん」
「ここはひらまつグループの中でも最高峰のイタリアンだからな。憧れの店のひとつに、こんな形で来られるとは思ってもみなかった」

  

席に案内されると、大石田ともう1人謎の男性が座っていた。
「あれ?こちらの方は?」
「どうも、アビリスです」
「ウソでしょ⁈」
「さっきタテルくんが言ってた…」
「バス旅検証でお馴染みのアビリスです。お2人の乗り継ぎ、検証してきましたので色々言わせてもらいますね」
「怖い…」
「まあまずは乾杯と参りましょうか!」

  

昼から呑気にワインペアリングを頼んだタテル。先ずはフランスのシャンパーニュに相当する、イタリアのスパークリングワイン・フランチャコルタから始まる。銘柄はカデルボスコのドサージュゼロ。加糖をしていないが、白桃のような後味がある。泡がきめ細かいところがさすが一流。

  

最初の1品はセイコ蟹のグジェール。冬の味覚・蟹の旨味香りをたっぷり堪能しつつ、ちょっとした酸味やハーブの香りが点点と効いているところがイタリアンらしさである。
「すごい。タテルくんといるとこんなオシャレなもの食べれるんだね」
「京子を一流にしたいまでさ。ついてこい、俺の速歩きに」

  

「仲睦まじくしているところ恐縮ですが解説させてください。まず率直に申し上げますと、今回は圧倒的に鉄道が有利でした」
いきなり京子の傷を抉るアビリス。
「何よそれ、私がヘタレみたいな言い方じゃないですか」
「やっぱりですね、バスは細々と動くし信号待ちや渋滞も多い。鉄道チームにはその分一直線で行けない設定にして時間がかかるよう仕向けてはありました」
「確かに、このチェックポイントの配置だと一回一回都心に出なくちゃだもんね。工場の地図記号みたいに」
「工場の地図記号がわかんない」
「太陽みたいなやつだよ。それくらい知っておきなさい京子」
「それでも鉄道の方が早くゴールできるはずでした。京子さんは1箇所大きなミスを犯し、それが最後まで尾を引いた格好ですね」
「あそこですよね。何となくわかってます…」
「まあ1つ1つ見ていくことにしましょう」

  

タテルには北イタリアの白ワインが供された。不思議と渋みを覚えるのは何の予感だろうか。

  

料理は鰆の炙り。構成要素は多めだが、鰆が8割方活躍し、スモーキーさを楽しむ。鰆の間にはスフォルマートというものが挟まっているが、味はちょっとよくわからない。

  

「ではまず第1チェックポイントまでの道筋からおさらいしましょう」

  

・バスチーム
東京駅丸の内南口 7:34→8:20(遅れ) 大鳥神社前→(徒歩450m)→8:25頃 えーちゃん食堂
・鉄道チーム
東京 7:39→8:00 目黒 8:04→8:05 不動前→(徒歩700m)→8:15頃 えーちゃん食堂

  

「これに関しては特に問題無かったと思います。バスチームには目黒方面の東急バスに乗る以外の選択肢は無く、鉄道チームは有楽町や田町で三田線に乗り換える手もありますが面倒です」
「じゃあお互いえーちゃん食堂には最速で辿り着いている訳だ」
「そうなります。バスの遅れさえ無ければ、バスと鉄道はほぼ互角でした」

  

続いてのワインはアドリア海沿岸のマルケ州から。通常は赤ワインに使われるピノノワールを、渋みを出し過ぎないように調整して白ワインにしている。
「格付けチェックで赤ワインと白ワインを比べさせる問題に出てきそう。京子も一口飲んでみる?」
「いい。この後仕事あるし」
「京子は真面目だな。まあいいけどさ」

  

京子の大好きなパスタが登場。真蛸のスパゲッティである。少し硬めの茹で加減だが、蛸の旨味がよく染みていてしっかり美味しい。そしてトマトとバジルが活き活きしているところが、素人には真似できない技の賜物と思われる。

  

「では次、時空までの道のりをみてみましょう」

  

・バスチーム
えーちゃん食堂→(徒歩すぐ)→不動尊参道 9:13→9:48 渋谷駅 9:58→10:42 杉並車庫 10:49→11:08 柳窪→(徒歩すぐ)→11:15頃 時空
・鉄道チーム
えーちゃん食堂→(徒歩700m)→不動前 9:20→9:22 目黒 9:29→9:34 渋谷 9:44→10:04 高井戸→(徒歩900m)→10:20頃 時空

  

「鉄道チームが圧倒的に早く到着しました。強いて言うなら、急行がいたのなら急行に乗って永福町で各停に乗り換えるべきでした。井の頭線に乗る際はお見知りおきを」
「はーい」
「しかしどちらにしても、時空のオープンは11:30のためここで1時間以上の足止めです。その間にバスチームが追いつき、入店のタイミングが同じになってしまいました」
「これめっちゃ歯がゆかった。早く先進みたかったのに」
「ごめんなさい京子さん、こうでもしないと鉄道が圧勝しちゃうので。許してください…」
「しょうがないですね」

  

「ここはバスチームのタテルさんがお見事すぎました。渋谷まで出て、阿佐ヶ谷行きのバスを途中で降りて乗り継ぐことによく気づいたと思います」
「地図帳があったお陰ですね。あれ無かったら阿佐ヶ谷駅まで行ってたと思います」
「もし阿佐ヶ谷駅まで行っていた場合、柳窪への乗り継ぎは地味に面倒です。結果的に阿佐ヶ谷から徒歩で時空を目指すことになり、実際より10分から20分遅れて到着していたでしょう。そうなるとお解りですね」
「1巡目に入れない!」
「そうです。完食が20分以上は遅れ、実際ルートのままでは間違いなく負けていました」
「なるほど…」

  

「ちなみに途中で乗り換えて、三軒茶屋や弦巻を目指すことも考えていましたね」
「わざわざ都心出るのは面倒かな、と思ってね。環七や環八を進むのもアリかなって」
「まず三軒茶屋に行くと乗り継ぎは非効率的です。環七を通りたい、つまり新代田に行きたい、というのなら以下の通り乗り継ぎができます」

  

えーちゃん食堂→(徒歩450m)→大鳥神社前 9:32→9:47 大岡山小学校前 9:53→10:23 新代田駅

  

「ただこの先がちょっと接続悪く、実際ルートより早く着くのは不可能です。続いて弦巻から環八を目指す場合なんですが、環八に拘るのであれば、弦巻経由ではなくて上野毛経由の方が効率的です」

  

えーちゃん食堂→(徒歩450m)→大鳥神社前 9:21→9:50 上野毛駅 9:59→10:17 桜丘五丁目

  

「しかしここから環八沿いは上手くバス路線が繋がりません。色々検討はしてみましたが、最も現実的な方法はこれしか考えられません」

  

桜丘五丁目→(徒歩3.2km)→甲州街道 11:00→11:10 柳窪

  

「甲州街道まで行けばバスがある、という情報を手前で仕入れるのは難しいでしょう。先の見えない状態で環八を進むのはつらいですし、時間もタイト。つまるところ、渋谷に出たタテルさんの判断は正解でした。それにしても何故タテルさんは渋谷から阿佐ヶ谷への路線があることをご存じで?」
「交通費節約のために都バス1日券使って出かけていた時期があって、それでこの路線も認知してました」
「それちょっとズルくない?」京子が不満の意を示す。
「俺も未知の路線を聞き出して乗り継ぎたかったよ。でも東京の人って余裕ないからさ」
「まあ本家みたいにじっくり案内所で聞き込む、というのはしづらいでしょうね。でもタテルさんのバス愛は感じ取れました。太川さんに次ぐバスラーになる素質は十分あります」

  

気を良くしたタテル。いつもより酔いの回りが早く、2種類用意してくれたテルラーノの白ワインを惰性で飲んでしまう。

  

魚料理の記憶もあまり無かった。これは真鯛なのだろうか。チコリに載った微塵切りの何かには確かベーコン様の食材が紛れていた気がする。唯一、トリュフの香りだけがはっきりと思い起こされる。

  

「それでは第3チェックポイントへの動きを振り返りましょう」

  

・バスチーム
時空→(徒歩すぐ)→柳窪 12:03→12:25 東高円寺駅 12:52(遅れ)→13:00 野方二丁目→(徒歩すぐ)→13:02頃 ご恩
・鉄道チーム
時空→(徒歩900m)→高井戸 12:01→12:11 明大前 12:16→12:23 新宿→(迷子になる)→西武新宿 12:43→12:57 野方→(徒歩750m)→13:10頃 ご恩

  

「まずバスチームですが、これより早く到着する方法はありました。タテルさんは都バスの新宿発王子行きに乗り継ぐことに拘っていたようですが、このまま中野駅まで乗れば、同じ関東バスの別路線で野方まで行けました」

  

柳窪 12:03→12:34 中野駅 12:39→12:44 野方二丁目

  

「これだともっと早くご恩に着くことができ、鉄道チームにもっと差をつけることができたと思います。ちょっと勿体無かったですね」
「でもすみません、柳窪のバス停にある路線図だと、中野駅から野方に繋がる線は無いように見えました」

  

「確かにそうですね。でも1つの情報だけで全てを判断しようとすると落とし穴にハマる。バス旅のプロであれば、車内の路線図なども確認して隙の無い情報収集をしたいところですね」
「ちょっと甘かったな。反省します…」

  

「しかしそれ以上にまずかったのは京子さん。新宿駅の乗り換えで迷いに迷い大きなロスとなりました。確かに京王線新宿と西武新宿は少し離れていますが、10分もかからず歩ききれる距離です。1本早い電車に乗れればこうなります」

  

西武新宿 12:33→12:47 野方→(徒歩750m)→13:00頃 ご恩

  

「バスチームと互角になり、差を縮める、もしくは先行することができたかもしれません」
「そっか…」
「タテルさんは『高田馬場で乗り換えれば良いのに』と煽っていましたね」
「煽ってごめんな京子。でもJRと西武新宿線の乗り換えは高田馬場でする、というのは定石なんだ」
「京王線新宿と山手線の新宿は、JR専用改札を使って比較的楽に乗り継げます。仮に高田馬場まで山手線に乗って行った場合は以下の通りになるでしょう」

  

12:23 新宿 12:26→12:30 高田馬場 12:37→12:47 野方→(徒歩750m)→13:00頃 ご恩

  

「タテルくんの言う通りだった…」
「まあちょっとタイトな気もしますが、迷うことは無かったと思います。優等列車の止まらない昼間の私鉄駅ですから、1本逃すと10分のロスになる。10分の差は、この旅においてはかなり大きいでしょう。あそうだ、もっと早く行けるルートがありました。実は都心に戻る必要など無かったのです。京子さん、野方の他にご恩から近い駅、見当たりませんか?」

  

「高円寺ですかね」
「高円寺を目指すとなると次の通りになります」

  

高井戸 12:03→12:12 吉祥寺 12:16→12:24 高円寺→(徒歩1.1km)→12:40頃 ご恩

  

「うわだいぶ早く着く」
「これをしていればバスチームにかなりの差をつけることができました。杉並区高円寺と中野区野方は区こそ違えど隣同士。野方に囚われすぎずに高円寺を目指していれば、新宿で迷うことも無かった」
「もっとちゃんと地図見ておけば良かった。ああ悔しい…」

  

赤ワインはテヌータ・カレッタのバルバレスコ。やや褐色がかった色合いで、甘みが凝縮されていた(ような気がする)。

  

肉料理は牛バベット。赤身の肉肉しさを感じ、酔いからはっと醒める。なに食べ疲れてんだ、肉を食らえ、と発破をかけてくる一皿である。

  

「続いて、先着ボーナスが懸かっていた野方から竹の塚までの行程はどうでしょうか」

  

・バスチーム
ご恩 13:20→(徒歩すぐ)→野方二丁目 13:25(遅れ)→13:59 北区神谷町 14:04→14:19 栗原町→(徒歩2km)→14:40頃 つけ麺和
・鉄道チーム
ご恩 13:35→(徒歩750m)→野方 13:52→14:02 高田馬場 14:05→14:22 日暮里 14:25→14:32 北千住 14:38→14:49 竹ノ塚→(徒歩すぐ)→14:50頃 つけ麺和

  

「バスチームは驚異の速歩きで鉄道チームより早く到着、タクシー代を獲得しました。栗原三丁目から竹の塚までのバスは本数が少なく、決断を早くして歩いたことが功を奏しました」
「西新井から竹の塚は東武線ですぐだからね。バスの需要は少ない」
「ただこういうルートもありました。これだと歩かずに済み、遅れが無ければ先着も取れています」

  

野方二丁目 13:25→13:56 神谷一丁目 14:02→14:23 入谷新道 14:30→14:44 竹の塚駅西口

  

「国際興業バスに乗り継いで舎人方面へ進むルートですが、3社に渡る乗り継ぎになり、見つけ出すのは難しそうです」
「できなくは無かったかも。赤羽から舎人方面のバスがあることは知ってるし、舎人から竹の塚にもバスで抜けられるとは踏んでいました。でも乗り継ぎがあるか怪しかったからな…」
「時刻表上はスムーズに乗り継げるのですが、手数は少ない方が安全だと思います」
「そうですよね。僕も栗原町からは歩く覚悟してましたし」
「お見事な歩みだと思いました。鉄道チームも地下鉄ではなくJRを選択して最速を取りましたが、タテルさんが凄すぎました」
「あんまおだてないでください。すぐ調子乗るからタテルくん」
「乗らないよ。反省点の方が多い」

  

スイーツの前のチーズもちゃっかり注文する京子とタテル。京子はキャンディ状に包まれたドライパパイヤ入りのチーズに惹かれる。タテルは山羊のミルクのチーズを選んで通ぶった。

  

「そうだ、ゴール地点を直前まで隠していた理由なんですけど」
大石田が口を開く。
「もしあまりにもバスが後れを取って鉄道が圧勝しそうな場合、ゴール地点をB案に変えて差を縮めようと思ったのです」
「B案だとどこがゴールになるんですか?」
「日暮里舎人ライナーの終点、見沼代親水公園です」
「なるほど、23区最北端の地か」
「この場合、バスチームは竹の塚から1本でゴールまで行けます。一方の鉄道チームは日暮里まで戻って舎人ライナーを乗り通すとタイムロスとなり、舎人公園まで歩いてから乗るルートを取れるかが鍵となりました」
「つくづくタテルくんが有利すぎる」
「まあこれだとバスの乗り継ぎがつまらないですね。A案で進められて良かったよ」

  

酔っ払った勢いで食後酒にグラッパまで注文したタテル。

  

デザートはミルフィーユと苺だが、タテルはすっかり記憶を無くしてしまった。

  

「えーっと、タテルさんはもう聞いていないようですが最終盤の解説を」
「べらんめぇ…」

  

・バスチーム
竹の塚駅東口 15:05→15:36 綾瀬五丁目 15:52→16:15 葛飾車庫→(タクシー)→16:22 水元公園入口→(徒歩)→16:25 水元公園中央広場
・鉄道チーム
竹ノ塚 15:24→15:35 北千住 15:46→15:55 金町→(徒歩3.1km)→16:31 水元公園中央広場

  

「京子さんがつけ麺の完食に苦戦し、竹ノ塚発が1本遅れてしまいました。仮に1本前に乗れていたら金町には10分早く到着、勝利できていた可能性が高いです」
「思い出すだけで悔しい…」
「まあラーメン3杯食べた後の濃厚つけ麺ですから、急いで食べろと言うのは酷です。寧ろタクシー代を取られた点の方が痛手でしたが、その辺含めてタテルさんの舵取りが完璧でした」
「ムニャムニャ…」ニヤけながら居眠りするタテル。
「こんなお気楽さんに負けたの、めっちゃ腹立つ!」

  

濃いキャラメルジェラートで〆る。コース自体は12500円程であったが、ペアリングが15000円と高額。気づけばタテル1人で3万円強も飲み食いしていた。
「まあ振り返ってみれば面白い旅になっていたと思います。ルート作るのは大変そうですが、ぜひ第2弾もやってほしいです!」
「今度は東の方をぐるっと、かな?」
「東京を飛び出して、大きなスケールでやってみたい。今度こそ勝つからね!」
「それにしてもこんなご馳走様してもらって申し訳ないです」
「気を引き締めて、今後の活動に臨まないとだね」
「あそうだ、昨日スタッフさんから連絡あってさ、またアレ、出てほしいって」
「もしかして…」

  

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