連続百名店小説『クイズアイドル 永遠に』第5問:一家総出でクイズしようぜ!(木山/丸太町)

人気女性アイドルグループ・TO-NAにおけるクイズスターであるコノが卒業を発表した。その卒業制作として、過去2回挑んできたクイズ旅「プレッシャーSTEADY」を地元京都で撮影する。コノと共に挑むのは、東大卒プロデューサーのタテル、そしてTO-NAのニュークイズスター候補であるカコ、レジェ、ニコ。果たして一行はノルマをクリアして日本一の中国料理にありつくことができるのか。

  

♪帰ろうかもう帰ろうよ〜
「さあ夕食の時間が迫っております。場所は丸太町、遅れないように向かってください」

  

タテルが何年も前から、京都で日本料理食べるならこの店、と心に決めていた名店が夕餉の舞台。食べログではSILVER(一時期料理の写真撮影を禁止にする前にはGOLDだった!)の叙勲を受ける人気店であるが、タテルの意向を汲んだスタッフの尽力により予約を取ることができた。

  

柔和な女性店員に大荷物を預け着席。まずは白湯で胃を温める。店の敷地内に掘られた井戸の水である。
正月期間であったため36,300円のコースのみ。飲み物はペアリングにしてもらった。日本酒に加えてワインも出てくるペアリングである。

  

「さて、ただ高級日本料理を堪能するだけでは締まりません。我々からも料理に合わせてクイズをペアリングさせていただきます。全員解答、最も正解数の少なかった方には…」
「食事代全額お支払い」
「死ぬって!」
「1人46,000円弱なので合計約23万円のお支払い」
「初任給か!」
「となりますので流石に酷でしょう。最下位の方には翌朝最初の出題時に罰ゲームが執行されます」
「罰ゲームとは」
「それはその時になってのお楽しみで」

  

まずは正月らしく鮑入りの雑煮から。関東勢には新鮮な白味噌仕立ての雑煮である。鮑が旨味たっぷりで、白味噌は少し餡子っぽいというか、味噌を立てすぎていない。

  

果実味の濃いシャンパーニュともよく合う。

  

はい早速第1問!青森県八戸市周辺の郷土料理。鮑と雲丹を煮たお吸い物のことを、ある果物の名前を使って何煮という?
「出た。これは有名な話ですね」
「私もわかります。去年どれだけ東北を旅したことか」
「実際地元ではそんなに食べられていないとか」
正解はいちご煮。タテル、カコ、ニコがスタートダッシュに成功した。

  

ペアリングとは別に、迎え酒として天慶が注がれた。米の味が濃ゆい。何とも沁みる一献である。

  

ペアリングの方は引き続きワインが供される。果実味の濃い、でもキレは純なナチュラルワインである。

  

伊勢海老の飯蒸し。これも正月らしくチョロギと丹波の黒豆を混ぜ込んでいる。海老を食べた後に黒豆を食べると海老の臭みを感じてしまいやすいため、一旦ワインなどで味を切ると良い。

  

「さてこの飯蒸し、言ってしまえばおこわですよね。この『おこわ』を漢字で書いた時、『こわ』に相当する漢字は何でしょう?」
「読み問題ではよく出るけど、書きとなるとどうかな?」
「でも推測はしやすいですよね。こわ、こわ、…」
強張る、から連想して正解は「強」。タテル、レジェ、ニコが正解した。

  

続いては冬の高級食材・松葉蟹を使った逸品である。数の子を下に敷き、白和えをかけて。さすが高級蟹、特有の旨味がはっきりしている。白和えでコクを加えさらに美味しく。

  

ここで初めて日本酒のペアリングが登場した。銘醸地でありコノの地元でもある伏見にて製造される日日。きめ細かい炭酸が刺激するフルーティなコク。

  

「こういうブランドもののズワイガニには、よく甲羅に黒い粒々が付着していることがありますよね。さあその正体は、ABどっち?」
A:卵 B:寄生虫
「あれねぇ、汚れに見えて高級蟹を証明するアイコンなんだよな。あれがついてるとさぞかし美味い蟹なんだろうって」
「流石にこっちであってほしい」

  

正解はAの卵。カニビルという生物が産みつけた卵である。
「あれ、タテルさんだけ不正解⁈」
「寄生虫は流石に無いですって」
「あれだけ饒舌に語っておいて」
「2択は苦手なんだよ」
「しっかりしてください。明日も2択クイズあるかもしれないのに」

  

ここで先程よりずっと板前が削っていた鰹節が提供される。少し厚さのあるものと薄いものの2種類。旨味より身の硬さの方を感じやすいが、鰹とはそういう魚である。

  

井戸水を使った一番出汁にて初めて、旨味が判りやすくなるものである。

  

この出汁を使って次に出されたのは蛤のみぞれ椀である。うっかり者のタテル、苦手な食材であることを伝え忘れてしまった。
「タテルさん変顔やめてください」
「このヒダの部分、大磯だねぇ」
「ロングビーチですか?」
「ロングビーチロングビーチ」
そんなロングビーチを鎮めるのは、土台として添えられた金柑餅。金柑の香りを強く打ち出しており、磯の臭みを和らげてくれるものである。

  

京都で蛤、といえば蛤御門の変ですが、この蛤御門は京都御苑にあるものです。「蛤」と名がついた由来は次のうちどっち?
A:火事により硬い門が開いたから
B:蛤の化石がこの近くで採掘されたから
「なんかナゾトレみたいになってきましたね」
「難しいですよねアレ。不正解の選択肢も尤もらしくて」
「諸説あって正確性に欠く問題もあったからな。前みたいな知識ゲーだけどヒントで答えに辿り着ける問題の方が好きだった」

  

この問題からその場での正解発表は中止。各々何問正解したかわからなくして、結果発表のスリルを演出する。ちなみに答えはAで問題ないのだが、それを覆す新説への手がかりも発見されているらしい。

  

造り3種。どうしても味気なくただ腹が膨れるだけになりがちなイカだが、包丁の入れ方も良いからかねっとりとした口溶けが発揮されていて存在意義がある。同じくインパクトに欠けがちな鯛も、煎り酒にくぐらすことにより身の甘みとねっとり感が引き出される。そして鮪の大トロは間違いない脂のり。

  

ペアリングの日本酒は黒龍の干支ボトル。多様なフルーツのキャラクターが合わさった美酒である。

  

「今回のは違いますが、実は京都でも鮪が獲れます」
「知ってる知ってる。伊根でしょ」
「スシローで食べたことありますね」
「そうそうそれそれ!よく憶えてるねニコ」
京都府北部、伊根の舟屋でお馴染み伊根町。ここでは伝統的な漁が行われています。そのひとつが「もんどり漁」。もんどりという道具を使って魚を獲るのですが、一体どういう仕組みで魚を捕まえるのでしょう?
A:餌に食いつくと仕掛けが回転して刺さる針
B:餌を取りに行くと戻れなくなる罠

  

「もんどりを打つ、って言葉ありますよね。あれ確か回転の要素があるからAなのかな」
「Aはアクロバットすぎない?入れるけど出られない仕掛けの方がつくりやすいと思った」

  

正解はB。ろうと状になっていて、入口は広いが出口は狭く、入ってしまうと戻れない。このろうと状の構造をもんどりと呼び、もんどりを打つ、のもんどりとは関係無い。

  

次の料理は河豚。温めた三宝柑の皮を器にして、下には身を、上には白子を。身は外側にしっかり熱を加えつつ内部は少しレアな仕上がりで、コントラストのある弾力。目の前で串を打って焼かれていた白子は、もっちりとしたファーストコンタクトから溢れ出す濃密なエキスが堪らない。

  

ペアリングはリースリングの白ワイン。先出のものとは違いキリッとした味わい。これは淡白な河豚に合う。

  

「三宝柑といえばやっぱりみすゞ飴だよな。俺らにとって感慨深いものになったからね」
「ならこの問題は大丈夫でしょうね」
和歌山県の特産品である三宝柑が、長野県の銘菓・みすゞ飴の定番フレーヴァーとなっています。みすゞ飴を製造する飯島商店では他にも、三宝柑をはじめ季節の果物を使用したジャム、そして三宝柑を使ったある菓子も名物となっています。それはどんな菓子?
A:三宝柑の中身をくり抜いて器にしたゼリー
B:三宝柑の皮や綿を乾燥させたチップス

  

「いよいよ決め手が掴めない問題だな。俺は知ってるけど」
「SDGsの観点からするとBが香ばしいですね」
「Aは千疋屋で似たようなの見たことが」

  

正解はAである。カウンターでは引き続き美味そうなものが焼かれていた。唐墨餅。厚みのある唐墨をただ餅で包んで焼いたもの。だからこそ唐墨のあの贅沢な味を集中して噛み締めることができる。餅はカラリと焼かれ、程良い薄さが唐墨の晴れ舞台に華を添える。

  

合わせる日本酒も力強い吟醸が良いということで、乳酸のエッセンスもある無窮天穏を燗で。酒飲みには堪らないターンである。

  

「唐墨餅は紫野和久傳さんの名物、和久といえば踊る大捜査線ということで…」
「飛躍してません?」
「マジカルバナナだとしてもアウト」
お台場を管轄とする、「湾岸」と名のつく警察署は実在する。○か×か。

  

「湾岸署があるかどうか」
「丁度私達世代が馴染みない問題出してきましたね」
「作品の存在自体は知ってますけど、和久さん?」
「いかりや長介さんが演じてた」
頭の上に疑問符が生えるメンバー達。
「ドリフくらいは押さえとこうな。ビートルズの前座をした、最初はグーを編み出したのは志村けんさん、とか」
「えうそ、最初はグー、ってそうなんですか?」
「親世代では常識らしいからな」

  

問題の答えは○。因みに本当は「湾岸署は実在するか」と問いたかったが、湾岸署ではなく東京湾岸警察署が正式名称であり、○とは言えないけど×としても文句がつきそうなため色々言葉を補った。

  

「良かったなカコ、ここまであまり野菜が出てこなくて」
「いつもイジりますよね、私の野菜嫌い」
「唐墨餅とお酒でこの上なく幸せな顔してましたね」
「しちゃうでしょ。最高の晩酌だよ」
「京都で生まれ育った私でも、こういう店には行ったことないな。他に目星つけてるお店あります、タテルさん?」
「御料理はやし、祇園さゝ木、草喰なかひがし、とかかな」
「よくぽんぽんと店名出ますね」
「食べログでGOLDを受賞してる日本料理店が3軒京都にあるけど、全部一見さんお断りらしくて。いつかは行きたいね」
「またこの企画で京都来ましょうよ」
「そうだね。私がTO-NAを卒業しても、プレステは続けてほしい」
「絶対続けるさ」

  

カコのテンションが最も上がる肉のお出まし。メモを忘れてしまっているのだが、恐らく和牛のフィレ肉である。見ただけで非常に綺麗な肉質であることがわかる。注目、いや注鼻すべきは焼き目。仄かに醤油の香ばしさがして芳しい。食感も柔らかく、程々にのった脂が旨味となる。
添えられた菜の花(?)の胡麻和えも、胡麻がクリーミーでさすが一流店。太ネギの天ぷらは甘みが微かにあり、衣の油がそれを少し増幅させる。

  

ペアリングの赤ワインも重すぎず、苺のようなフルーティさで和牛の脂を優しく受け止める。

  

日本の津々浦々に存在するブランド和牛。一般的に「三大和牛」と言った場合、4つのブランド和牛がその候補に挙げられます。1つは山形の米沢牛ですが、残り3つは全て近畿地方のブランド牛。それら全てをお答えください。
「的が絞られた。答えやすいだろう」

  

正解は近江牛・神戸ビーフ(神戸牛)・松阪牛。

  

ここで〆の食事を決める。この店ではなんと5種類の〆を用意しており、全種類頼むこともできる。量もそれぞれ極小・少なめ・中から選択できるため、そこまで胃の大きくない人でも多くの種類を楽しめる。
「じゃあ私は全種類普通盛りにしま〜す!」
「私も!」
「私も!」
「元気なやっちゃ。若いっていいな」
「私は全種類だけど少なめで」
「俺もそうするよ」

  

ペアリング最後の酒は、京都からだいぶ離れた秋田の飛良泉。あきたフェスを経験した一行にとっては慣れ親しんだ美酒である。

  

脂のある肉の後はさっぱりとした魚料理を。クエだったかな、をキャベツのポタージュに浮かべている。キャベツをポタージュにする発想は珍しいと思われ、甘みが出ていて野菜嫌いのカコでも満足であった。

  

クエをはじめとした魚がたくさん獲れる場所といえば、九州にある玄界灘。その域内にある福岡県福津市の福間海岸・宮地浜・津屋崎海岸では干潮時、海水を纏った砂浜が光を反射して神秘的な光景を生み出します。浜に人や空の光景が映る様がある道具に似ていることから名前がつけられたこの観光スポットの名前は「□□□(ひらがな3文字)の海」。
「ミラクルアタック225のミラクルパートみたい。出題者のセンスに合わせる能力が試される問題」
「こういうのが一番難しいんですよね」
「難しいというか嫌らしい。誘導つきでも一意に定まらない悪問の多いこと」

  

とはいえこの問題は流石に「かがみの海」で一致させておきたいところである。

  

食事が出る直前、タテルは突如気が変わって全種類少なめ、から全種類極小に変更。
「ひよってます、タテルさん?」
「急に胃が膨れてきた感があって」
「いかにも一番よく食べそうな人が、まさかの極小とは」
「歳取ったらわかるよ。食は若いうちに楽しまないとな」

  

まずは金目鯛の漬け丼と鰯茶漬け。茶漬けは変更が間に合わず少なめサイズでの提供となった。金目鯛に関しては特段感想を抱けず。茶漬けの茶はお湯に近い薄さで、鰯も味付け控えめ。食後にうってつけのさっぱりした食べ物である。

  

逆に力強い物を求めるのであれば、牡蠣の天ぷらを載せた玉子丼が良いだろう。小粒ながらも確かな牡蠣の旨味をさらっと卵で包み込む。

  

ちりめん山椒は注意が必要。山椒が青々としており、クタクタのものに慣れている関東勢は口の中がビリビリして堪らない。
「こ、こんなに痺れるんですか⁈」
「ダメな痺れだよこれ」
「そう?京都ではこれが普通。寧ろ抑えている方ですよね?」
「はい、控えめです」
「嘘だあ。四川麻婆に花椒たっぷり入れる俺でもハード」

  

カルチャーショックを受けたところで最後は海老出汁ラーメン。確かな海老出汁の濃さに、決してオマケの水準ではない喉越しの良い麺。これはもう専門店を出してほしい美味しさである。

  

さあここは一気に5問出題とします。よくある生産量クイズです。次の食材の生産量または漁獲量1位の都道府県を当ててください。天然真鯛(2022)、鰯(2022)、牡蠣(2023、養殖生産量)、山椒(2018)、海老(2019、漁獲量)。
「難しいです〜。確信持てるの1個しかない」
「山椒はあそこのイメージ。真鯛は寿司屋でよく聞く産地だと……」

  

正解は順に長崎、茨城、広島、和歌山、佐賀。牡蠣は全員正解。タテルのみそれに加えて真鯛と山椒を的中させた。

  

カコもニコも普通量5品全てを完食。レジェに至ってはそれに加えて漬け丼、牡蠣丼、ラーメンをおかわりして完食した。

  

水菓子は苺。練乳とかつけていないのに、果実自体からミルキーな味がする。これは只者ではない。
「いちごミルク、家で食べる時は特殊なスプーンを使いません?」
「ああ、面がギザギザになってる」
「いちごミルクでしか使わないのに、何故か家にあるんだよね」
最近はあまり使われない……と思われていたのですが、ある食事を作る時に大活躍する、との声が上がっています。いちごミルクを作る時のように食べ物を押し潰すことで、咀嚼能力が未発達の人でも食べやすくなる。その食事とは、□□□□(ひらがな4文字)食。
「なるほど!」
「これは合わせやすい」

  

おわかりの通り、正解は離乳食である。

  

干し柿のたっぷり詰まった和菓子に合わせて抹茶が点てられる。この抹茶がまた上質なもので、苦味や甘み、フローラルな香りなど色々な一面を見せてくれる。

  

「これにてコースは終了ということで、結果発表!さあ最下位予想は?」
「俺です!苦手な2択が多すぎた」
「わかりませんよ。全員可能性あるかも」

  

結果は1位がニコ、2位がカコ、3位が自信の無かったタテル。コノとレジェが残り、最下位には罰ゲームの内容が書かれた紙が渡される。
「ナゾトレ型の2択は私も苦手。絶対ビリだよ私……」
「コノさんは大丈夫ですよ。私こそ本当に自信ない」

  

紙が渡されたのはレジェであった。コノは1点差で辛くも逃げ切った。
「やだ〜、罰ゲームは『足を氷水につけてクイズに挑む』ですぅ……」
「ニコの漢気勉強法、本当にやらされるのか」
「私冷たいの苦手なんです!もう最悪……」

  

そして翌日最初の問題について、急遽スタッフが出題場所を指定する運びとなった。今回の旅、メンバーはコノの実家に宿泊することになっていた。
「朝9時、コノさんの実家でこの店の分の問題を出します。コンプラの面から通常のビジネスホテル泊りとなっているタテルさんはそれまでに合流してください」

  

———

  

翌朝、コノ父の送迎によりタテルがコノの家に到着。女性陣は炬燵を囲んで、正月らしく団欒のひと時を過ごしていた。
「おはようございますタテルさん」
「あれ、ちょっと眠そうじゃん」
「あの後ずっとお喋りしてて、あまり眠れませんでした」
「もう。すっかり修学旅行じゃん」
「コノさんとじっくり話せる機会、もう僅かなんですよ」
「そうそう。くだらない話をみんなとしたくて」
「まあ大事なことだけど。あれ、レジェは足元気にしてる?」
「当たり前じゃないですか〜!この後氷水に浸るんですよ、温めておかないと」
「靴下10枚履いてました」
「履きすぎだろ。ギネス記録目指す気か」

  

クイズに挑むのは5人に加え、同志社大卒のコノの両親、姉、遊びに来ていた従姉妹2人。姉も従姉妹もコノに顔がそっくりの美人である。姉は伝説を呼んだミス同志社グランプリであり、セント・フォースはじめ数多の芸能事務所から声をかけられるも全て拒み、今度は嵐を呼ぶジムインストラクターを目指している。
そして従姉妹Aはロボコンに青春を捧げる京都工芸繊維大学生、従姉妹Bは高校生クイズでベスト4まで進出した、京大を目指す洛北高校生である。
「え、じゃあBさんが京大に入れたら、京大と工繊大で京都府内の国立大学コンプじゃん」
「驚くところそこですか?」
「クイズ界隈では定番ネタでしょ」
「だとしても!」

  

エリート揃いのコノ家と共に挑む上級第1セット。教科は社会である。

  

次の一宮に該当する神社の名称を答えなさい。
①安芸国一宮 海上鳥居で有名な世界遺産 ??神社
②常陸国一宮 アントラーズの本拠地にある ??神宮
③伊豆国一宮 伊豆屈指のパワースポット ??大社
④駿河国一宮 奥宮は富士山頂にある 富士山本宮??大社
⑤信濃国一宮 御柱祭で有名な湖畔の神社群 ??大社
⑥越前国一宮 付近には松原と甲子園強豪校 ??神宮
⑦下野国一宮 世界遺産「日光の社寺」を構成 ???神社
⑧陸奥国一宮 付近には日本三景松島 ??神社
⑨山城国一宮 別名「上賀茂神社」 ????神社
⑩尾張国一宮 愛知県一宮市の中心部に鎮座 ???神社

  

ここでレジェへの罰ゲーム、足を浸す氷水が用意された。制限時間は120秒だが、レジェが足を出してしまうと再び入れるまで解答はできず制限時間だけが駆逐される。
「冷た〜い!」
「脳がシャキッとする感覚を大事にしてください!そうすれば大丈夫です!」
「大丈夫じゃないよ〜。早く始めて!」
「バラの香りでも入れて少しでも足を労わるのはどうでしょう?エッセンシャルオイルとか」
「シャンプーでも良いかしら?持ってくるね〜」
「要らないです!クイズ始めてください」

  

「じゃあ⑧、鹽竈(しおがま)神社」
「10ばあん!ますみたじんじゃあ!」

  

足下の極寒を乗り越え、レジェは超ファインプレーを勝ち取った。
「やったあ!」
「足出さないで」
「ああごめんなさい!」
「えーっと⑦、二荒山(ふたらさん)神社」

  

さらにコノの家族も続々と難問を潰していく。早速コノ母が⑨の賀茂別雷(かもわけいかづち)神社を正解し、草野球でコーチを務めるコノ父も⑥の氣比(けひ)神宮を快答。コノ姉が⑤の諏訪大社、従姉妹Aが②の鹿島神宮、従姉妹Bが④の浅間大社を正解した。

  

「すごいね、よくこの問題群で簡単なやつ残せたよ。凡人なら③辺りで怪しくなってくるからね」
「冷たい!早く答えてくださいタテルさん!」
「③は三嶋大社」
「①、厳島神社」

  

上級問題だというのに鮮やかなクリアを見せつけた一団。前日とは打って変わって明るい空気に包まれる。
「いやあ、正解の反動でカメラに思いっきり足裏見せつけたねレジェ」
「恥ずかしいですよ、真っ赤っかな足の裏」
「変なグラビア」
「膝より上着込んで足だけ裸足とは」
「何はともあれ余裕のクリア!いけるぞ高級中華」

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