連続百名店小説『みちのく酒びたり』第1陣(ブーケ・ド・フランス/小柳)

朝6時半の上野駅。女性アイドルグループ・TO-NAの特別アンバサダーを務めるタテルがカメラの前に立っていた。
「JR東日本キュンパスで行く!冬のみちのく 浮いたお金でガストロノームツア〜!旅人のタテルです、よろしくお願いしま〜す!」

  

東京テレビの土曜夜に放送される旅番組。かつてはのんびりとした紀行をお届けしていたが、最近はゲーム性を持たせた過酷な旅が主となっている。行き先はやけに東北が多く、今回もその例に漏れない。
「バス旅を見て以来東テレの旅番組の虜になりましてね、こうして企画やらせてもらえるのすごく有難いです。ということでルール説明をお願いします!」

  

①キュンパスを支給します。
キュンパスとは、例年2月中旬から3月中旬(ダイヤ改正の前日くらい)に販売されるJR東日本の乗り放題きっぷ。JR東日本管内の路線と一部第三セクター線が乗り放題です。さらに新幹線含めた特急も、自由席なら乗り放題!指定席も2日間用であれば4回まで無償で乗れます。
②キュンパス以外で生じる旅の費用は一旦演者側でお支払いください。地図帳は支給します。
③移動は原則キュンパス対象区間の鉄道のみ。
もしバスやタクシー、対象区間外の鉄道などを使う場合は演者側のお支払いとなります。

  

「そしてここからがポイント!旅の最後に、キュンパスで移動した分を仮に正規の運賃で移動した場合どれくらいかかっていたか計算します。そこからキュンパスの料金18000円を引いた額が『浮いたお金』ですね。これと②③でかかった費用の合計を比較します。『浮いたお金』とその費用の差が±1000円に収まれば、番組が旅の費用を全額負担します!ただしもし5000円以上差がつきますと、キュンパスの分もタテルさんにお支払いいただきます」
「なあるほど、つまり鉄道に乗れば乗るほどたくさん飲み食いができるお土産が買える!」
「ただし、電卓の使用および運賃検索は禁止です。また、運賃に関しては人に訊ねることも禁止です」
「なるほどね。感覚に頼れ、ということか。シビレますねぇ。そんなシビレる旅を共にするマドンナお呼びしましょう、我らがTO-NAの頼れる次期キャプテン候補、カコニちゃん!」

  

「どうも、カコニです!」
「俺より背が高い!そしてしっかり者」
「いやいや、取り立てて言うほどじゃないですよ」
「そんなカコニちゃんですが、実はグループ随一の酒豪ということでしてね」
「酒豪は大袈裟ですよ」
「今回はお酒も沢山味わいながら、東北の一流店を巡っていきます。さあ最初の新幹線、間も無く到着ですね。上野駅の新幹線ホームは地下深いところにあるので早速参りましょう!」

  

7:02発のはやぶさ51号で向かうは新青森。
「確か上野から青森の片道の料金だけで2日間用キュンパスの価格とどっこいどっこいなんだよね」
「ということは、東京と青森の片道料金だけで往復ができる。その上在来線も乗り放題だから、これはだいぶお得ですね」
「気づいちゃった?」
「気づいちゃいましたね。だからこんな混んでるんだ」
「鉄オタ垂涎の切符。早朝の新幹線はあっという間に満席だからな、通常価格で乗りたい人からしたら迷惑な話だろうけど」

  

「浮いたお金」が相当な額になると踏んだタテルは初日からフレンチやイタリアンなどの高級店を予約していた。
「まずは青森市内のフレンチでランチです」
「早速贅沢だ」
「ワインペアリングも全開で行こうと思います。カコニちゃんもついてきてください」
「いやあ、どうしようかな…」
「その後青森駅でジェラートとシードルを味わいまして、ディナーは弘前に移動…なのですがちょっと懸念が」

  

実はこの日、東北を最強寒波が襲っていた。前日の大雪により青森から弘前に向かう奥羽本線が運休、再開の見通しが立っていないとのことである。
「一応今は雪止んでるようだし、何だかんだで再開するとは信じてる」
「もし動かない場合はどうするんですか?」
「バス旅になります。俺の記憶が正しければ、青森空港で乗り継いで2本で弘前に行けるはず。バス旅Wが辿ったルートの逆です」
「よく覚えてますね」
「タビリスの解説記事を読むまでがバス旅鑑賞です」
「家に帰るまでが遠足です、みたいに言いますね」
「記事読むだけで酒が飲める」
「良いアテなんですね」
「えっ、ちなみにカコニの好きなつまみは何なの?」
「ビーフジャーキーですかね。やっぱ肉が好きなので」
「そうだった。カコニはザ・肉食系だもんな」
「野菜は苦手ですねぇ〜」
「大丈夫かな?今日この後フレンチとイタリアンだけど、野菜も重要なファクターになってくる」
「そういう店の野菜だったら大丈夫な気がします」

  

新青森駅に到着し、青森駅へと向かう奥羽本線に乗り換える。ホームに出てみると、線路や防壁に雪が深く積もっており、やってきた電車の後ろ側にも雪の塊が付着していた。

  

「すごいですね。東京じゃこんな雪景色見られないですもん」
「テンション上がるね。雪中行軍したくなる」
「いや、風邪引きますって」
「凛とした寒さだから気持ち良いよ」
「連れ回される身にもなってください。吹雪の五稜郭でカホリンが体調崩したの、忘れてませんよね⁈」
「わわ、わかったよ。もし俺が無茶なことしそうになったら止めてな」
「本当に止めますから」

  

青森駅に到着した2人。ここから目的のフランス料理店へは青い森鉄道でアプローチする。新幹線延伸に伴い東北本線が三セク化されたもので、しっかりキュンパスの対象路線になっている。 

  

「問題は時間なんだよな。10:46発に乗るしかなくて、最寄駅の小柳には11時前に着いてしまう。予約は12時だから、1時間近く暇を持て余すことになります」
「周りにカフェとかあればそこで時間潰して…」
「あるのかな。ちょっと怪しいね。実はひとつ行きたいところがあって、小柳の先、浅虫温泉なんだけど」
「温泉!足湯だけでもいいから浸かりたい」
「足湯ならあるかもしれない。太川さん蛭子さんも、野辺地から龍飛岬方面へバスを乗り継ぐ間に入ってた」
「本当にバス旅お好きですよね。心強いです」

  

浅虫温泉から青森方面に折り返す良い時間の列車があるかどうか調べたところ、戻りは11:19発。15分くらい浅虫温泉に滞在できることが判明した(註:この後ダイヤ改正が行われたようで、12時予約なら11:09発に乗らないと間に合わない。少し予約の時間をずらせれば11:49まで浅虫に滞在できるのだが)。

  

青い森鉄道に乗り込み浅虫へと向かう。列車はそこそこ混んでいて、もっと本数を増やせば良いのに、とタテルはご立腹であった。暖房がガンガンに効いていたため、タテルは暑くなって上着を脱ぐ。

  

野内の辺りからトンネルが連続し、思ったより時間がかかっているように感じやきもきする。それでもトンネルを抜けると冬の海が近くまで迫ってきていて、その景色に息を呑む2人。
「これが北の海かあ!」
「いいでしょ〜カコニ。東北旅するなら、やっぱ海を見ておかなきゃね」
「冬の寒い時期の海は凛としていますよね。綺麗だ〜!」

  

定刻通り浅虫温泉に到着。足湯は駅を出て左手にある。一方で海辺までは少し距離があるようだった。
「カコニちゃん、俺は海の景色を見てくるけど、慌ただしくなる予感がする。足湯でゆっくりしててもいいよ、どうする?」
「私は足湯にします」

  

カコニを残して海へ向かうタテル。陸橋を速足で進み、海を一望できるポイントまで到達した。

  

「ああ、もっと近づきたいけどここが限界かな。それでも見てください、冬の陸奥湾!くすんだ蒼が映えます!右手にある小島、名前はわからないのですがシンボリックですね。遥か先に見えるのは、角度的に津軽半島の蓬田村辺りでしょうか。この辺、年末に高木菜那さん一行が全力疾走してましたね。いけない、そろそろ戻らないと!走ります!」

  

一方のカコニは足湯を堪能中。
「あ、ちょっと熱めのお湯ですね。気持ち良い〜、30分くらいは入っていたい」
「早速慌ただしそうでしたねタテルさん」スタッフが問いかける。
「あの人本当に加減を知らないんですよ。無自覚のうちに無理しちゃうみたいで。たぶんハァハァ言って戻ってきますよ」
「ハァハァ…お待たせ!あと5分で電車来るから急いで足拭いて」
「もうちょっと浸かりたかったのに!」
「俺もゆっくりしたかったから。ああもっと本数増やせば良いのに…」

  

ぼやきながら急いでホームに向かい、目的の列車に乗車した。
「でも足湯入ると足軽くなりますね。タテルさんも入れば良かったのに」
「入りたかったよ俺も。カコニの足を…」
「タテルさん!それ止めた方がいいですよ。スタッフさん聞いてくださいよ、タテルさんすぐ人の足を観察するんです」
「世間一般の男性は胸とかおしりとか見たがるんだけどね、俺はすぐ足を見たくなる」
「まあまあ変態ですよ」
「ヘヘッ」
「タテルさん結構マッドなんですよ」
「自覚はある。浅虫温泉15分滞在なんておかしいもんね」
「どう考えてもおかしいです」
「だろ。でもこういうおかしなことしてハイになるのが東テレさんの旅番組なので」

  

ハイになったタテルとなりきれていないカコニが小柳駅に到着。東京では珍しい小さな無人駅に降り立ち、タテルは余計昂ってしまう。
「雪サイコー!」
「ちょっと、走らないでください!」
「ヒュルリーヒュルリララー、おっとっと!」
「ほら言わんこっちゃない」
「おかしいな、函館の雪はフカフカで滑らなかったのに!」
「ゆっくり行きましょう、まだ時間ありますから」

  

線路沿いを暫く青森駅方面に進み、陸橋を左に曲がってから住宅街に入る。人は少なかったが、雪かきに精を出す地元民がちらほらいた。
「雪かきご苦労様です!結構降りましたね雪」
「ふっだふっだ。○*△■◇▲●☆…」
「そうですか。怪我しないよう気をつけて!」
「あいよ!」
「今テキトーに返事しましたよねタテルさん」
「青森の言葉はわかんねぇべだ」
「テキトーに訛らないでください」
「訛りたくなった」
「もう!自由すぎますよ」

  

11:50、店の前に到着。まだドアにはCLOSEDの札がかかっていて、目の前の雪の丘で時間を潰す。ちなみに雪の丘の正体は公園であり、皆が皆ここへ除雪するものだから四阿の高さまで雪が積み上がってしまったのだと云う。

  

札がOPENになったことを確認して入店する。こじんまりとした一軒家フレンチで、平日のランチタイムであったため2人以外に客がいなかった。

  

「ドリンクメニューは…まあペアリングでしょうね。勿論フルで」
「食前酒+7杯…真っ昼間からよく飲みますね」
「安いんだもん。都心でペアリングなんか頼んだらコースの値段超えてくるからね普通」
「そうなんですか⁈」
「そうよ。まあ抑えるなら抑えるでいいけど」
「飲みます!せっかくだから!」

  

タテルの口車に乗せられ、カコニまでフルのペアリングを注文してしまった。まずはシャンパーニュからアルベール・ルブラン。エクストラブリュットなのでキリッとしている一方、あまり冷やさずに提供しているからか果実味がとろっとしており、フォアグラパテとの親和性が高い。

  

そのフォアグラパテはかなり大きめのサイズ。フォアグラの濃厚な味を第一に感じる。熊肉が使用されており、聞くとたじろぐかもしれないが臭みもなく綺麗な仕上がり。空腹にぶち込むには最適の料理である。
「カコニ、綺麗に野菜だけ残さない」
「だって葉っぱですよ?苦くないですか?」
「一緒に食べるの。お肉とフォアグラだけだと重いじゃん?葉っぱの苦味や爽やかさを併せて摂取して口の中を整える」
「そういうことか!それなら食べれるかもです」
「ここのお野菜は自家栽培らしいからな。食べてやってくれよ」

  

ペアリングはフランスに拘らず様々な国のものが提供される。続いては南アフリカのシャルドネ。
「南アフリカって、ワイン作ってるんですか?」
「あそこは地中海性気候だから葡萄の名産地になる。カリフォルニアやチリとかもそうだね」
「高校の地理で習ったような」
「夏に雨が少ない、ってやつね。雨量の棒グラフ見るとあれ7月が少ない、あそっか南半球だから季節逆なんだ、ってなる」
フランスのシャルドネに負けない、バター系の魚料理と合う果実味。はっきりとした輪郭がまとめてくれる。

  

合わせる料理は、この辺で水揚げされた鱈の白子。東京で食べるものと違って火の通りは抑えめで、皮を破ってさらさらと溢れ出す魚介のエキス。ソースは貝出汁とバターでできているようで、やはりシャルドネに合う。
「カコニって魚は好きなの?」
「魚は嫌いではないですけど普通ですかね。あ、でもたらこは大好きです」
「たらこ好きなら白子も好きそう」
「食べたことなかったんですけど、大っ好きですこれ!めっちゃ美味しい!」
「おっ、さすがカコニ」
「お酒進んじゃいますね」
「白子ポン酢、白子の天ぷらも良いぞ。日本酒と合わせて是非」

  

次はコートデュローヌの白。ウッディなムードで穏やかな果実味を包み、程よい加減で弾けさせる。燻製ものによく合う白ワインである。

  

その燻製もの、スモークサーモンを野菜と共にテリーヌに。綺麗に燻製されたサーモンと、シャキシャキとした野菜。合わせてどうこう、というものではなく、サーモンと野菜を単体で味わう方が良いかもしれない。
「うぅ、野菜たっぷり…」
「サーモンと一緒に食べなさい」
「…食べれました!」
「野菜も切り方とか工夫すれば美味しく食べられるんだよ」
「切り方なんですね」
「そう。手入れをした包丁で細胞を壊さないように切ると、エグみとかも抑えられて美味しく食べられる」
「感動しました。少しずつ野菜も食べられるようになろう」
「グミがかっぱ橋で良い包丁買ってきてるから、それ使っておいりさんのYouTube観てバーニャカウダでも作ってみれば」
「情報量が多い…でもやってみます」

  

続いてビオのロゼワイン。ビオらしく味わい自体は淡白だが、蟹と合わさることにより少し苺っぽい味わいが覗く。

  

タラバガニのフラン。蟹の占める割合が高く、タラバガニのちょいと締まった身をたらふく味わう。
「茶碗蒸しみたいですね」
「言えてる。フランは簡単に説明すれば洋風茶碗蒸しだからね」
「日本酒と合わせても良さそうです。フランス料理でも日本酒合わせることってあるんですかね?」
「全然あるよ。勿論ワインで揃えるのが定石ではあるけど、1杯くらいなら変化球入れてもいいし入れるべきだと思う。蟹には絶対合うもんな」

  

そんなことを言っていると次は日本酒とのペアリングであった。青森県を代表する日本酒「 田酒 」。軽くフルーティ、だけど米の味わいもある完璧な日本酒である。

  

合わせる料理は鮑のリゾット。丸々1個の鮑、肝は米と合わせリゾットに。構成要素を少なめにして、鮑の少し若々しい食感を楽しむ。
「鮑は食べたことある?」
「初めてですね。こんなに美味しいんだ」
「食感が良いよね。味自体は控えめだけど、肝を利用することができるしバターとの相性も抜群。フレンチには持ってこいの食材だね」

  

怒涛の前菜ゾーンが終了し、ここでタテルは鉄道が動かない場合の行程を練り始めた。実は新青森駅にて、青森空港ルート以外の乗り継ぎも確認していた。黒石市までバスで行けば、弘南鉄道という鉄道に乗れて弘前に行けると云う。
「弘南鉄道は動いてるんですかね?」
「それがわからないんだよな。でも勧められたということは動いていそう」
「もし鉄道乗れたら、それは『浮いたお金』に含まれるんですよね?」
「いや、弘南鉄道はキュンパスの対象外だから実費になっちゃうね。でもバスより安く済む可能性はある」
「調べちゃダメなんですもんね。行って確かめないといけない」
「嫌な枷だよ。まあそういう不条理あってこその東テレ旅番組なんだけどね」

  

魚料理に合わせるのはブルゴーニュのシャルドネ。心なしかトロピカルな味がする。

  

魚料理は真鯛と帆立を、サクサクカリカリのパイで包んだもの。真鯛の身がしっかりしていて旨味もしっかりある。帆立の味はわかりにくいが、真鯛だけだとちょっと足りない旨味を補完してくれている。

  

「それにしてもだいぶ飲みましたね。1杯あたりの量も少し多めですし」
「仮に1杯50mlだとしたら400ml。ワインボトルの半分以上は飲んでる計算になるね」
「でも私は1人で1本空けられます」
「じゃあ俺より強いじゃねぇか。何さっきのあまり飲めませんオーラ」
「昼から飲むのに抵抗があっただけです!」
「そんな抵抗あるんだ」
「ありますよ。カメラ回ってますからね」
「酒乱起こさなければ大丈夫でしょ。よし、次はカコニの大好きな肉だぞ」
「楽しみ!」

  

赤ワインはチリのカベルネ。フランスのものと比べると果実味が若々しく、和牛のような脂多めの肉に合う。

  

県内産和牛のフィレ。素の肉質を確と感じられ、焼肉のような香ばしさに夢中になる。野菜で口をリフレッシュしながら、2人ともあっという間に完食してしまった。
「やっぱり肉は最高です!」
「肉食女子カコニ、一番の笑顔が出ました」
「野菜も美味しい。塩気があって香りも良いからかな」
「グリル野菜も美味しいんだよね。フレンチやイタリアンは野菜を楽しめるから栄養バランスもばっちり」

  

デザートにまでしっかりワインが合わせられる。甘口ワインや酒精強化を充てそうなところ、出てきたのはオーガニックの辛口オレンジワイン。これはこれで、紅茶のようなニュアンスがあり確かに合っている。

  

デザートは栗のムース。栗がそぼろ状に散らされており、絞りたて和栗モンブランに慣れたタテルにとっては物足りないようであった。

  

最後は紅茶をいただく。青森県産ブルーベリーとカシスのフレーヴァーティーであり、ベリーの味を色濃く感じられて驚く。

  

ここでシェフが現れた。青森駅行きの列車まで未だ余裕があるため暫く談笑する。
「お客さんって県外の方多いですか?」
「そうですね。地元の方々はあまり来られないです」
「僕らキュンパス使ってるんですけど、それで来られる方もいらっしゃるんですかね?」
「ああ、いますよ。キュンパスは魅力的ですもんね。これからどちらへ?」
「青森駅でジェラート食べて、夜は弘前でイタリアンです」
「サスィーノさんですか?」
「そうですそうです!」
「素敵ですね」
「明日は秋田で焼肉と日本酒酒場行きます」
「じゃあもう完全にグルメ旅ですね」
「そうなりますね。ただ雪が厄介ですね。弘前まで行く電車が止まっちゃって」
「それは大変だ。今回の雪は異常でしたからね」
「こんな降ることってないんですか?」
「そうですね。青森の市内は基本穏やかですよ」
「なるほど…」
「まあでもね、旅にはハプニングがつきものですよ。そのハプニングを楽しんでこそ東テレの旅番組っすよ」
「タテルさん、珍しく格好良い!」
「おいおい、『珍しく』は余計だぞ!」

  

しっかり飲み食いして会計は19000円弱。青森の住宅街でこのクオリティのフレンチを食べられるというのは驚きである。
「本当は海鼠を出したかったんですけど、生の魚介NGということだったので躊躇ってしまいました」
「海鼠かぁ!食べたかったなぁ」
「私も食べてみたかったです。何で生魚NG出したんですかタテルさん」
「この後もいっぱい食べるから、ちょっとリスクヘッジしちゃって」
「気にしすぎですって」
「悪かったよ。次来た時はぜひ海鼠、お願いします」

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