うどん百名店ラジオ『サマリナウドンラジオ』#20(おはな/朝霞台)

天王洲のラジオ局・enterifmで毎週火曜日の23:30から放送されている、人気アイドルグループ「綱の手引き坂46」のメンバー・サリナ(25)とマナ(24)がお届けするラジオ番組『サマリナウドンラジオ』。

  

「ただいマナ!綱の手引き坂46のマナです!」
「おかえりなサリナ!綱の手引き坂46のサリナです!」
「サマリナウドンラジオ、今週もやっていきましょう!そういえばサリちゃん、楽屋で何か食べてたよね?」
「ああアレ?アサイーボウル」
「さすがサリちゃん、インスタ女子だね」
「そうかな?高校生の時から、試験終わりのご褒美でよく食べてた。映えとか関係なく」
「アサイーボウル歴10年。ナメてはいけません」
「マナちゃんも今度アサイーボウル食べに行こう。恵比寿にいい店あるんだ」
「食べに行くタイプなんだね。てっきり家で作るものだと思っていた」
「家で作るとね、見た目は良くても味が伴わないことが多いんだ」
「奥が深い…」
楽しそうに話す女子2人を尻目に、放送作家タテルは緊張の面持ちでいた。この日、大事なお知らせを控えていたからだ。

  

「それでは最初の企画参りましょう!」
舞え!ケセランパサラン
「皆さんの身のまわりにある、弱そうに見えて強い人・モノを紹介してもらうコーナー!」
「本日最初のお便りは、愛知県にお住まいのラジオネーム『ときめきの魔法』さん」

  

私の妻はとてもひ弱そうに見えて実は「整理整頓のスペシャリスト」なんです。国内のみならず海外でも彼女の「片付け術」は大人気!「カタヅケ」が世界共通語になる日も近いでしょう。その暁には彼女は教科書に載る偉人になるかもしれません。お見知りおきを。

  

「片付けねぇ。なんかできそうでできないんだよね」
「そうそう。無意識のうちに物が溜まって気づいたら絶望」
「だから私は思い切って部屋の中ヨガマットだけにしました!」
「思い切ってるね」
「1つでも余計な物置いてしまうとどんどん増えちゃうから、『これだけは!』というものに絞りました」
「それがヨガマットなんだ」
「ヨガは大事だからね〜。じゃあ次のお便りいきましょう。千葉県にお住まいのラジオネーム『イナゲ物置』さん」

  

(中略)

  

「…さて次の企画に行きたいのですが、その前に放送作家のタテルさんから大事なお知らせがあります」
「はい、たまにしゃしゃり出てくるタテルです。今回の放送を持ちまして、この番組の放送作家を降りることとなりました」
「私たちもこの発表を聞いて正直驚いたし悲しかったです。でもタテルさんいっつも私たちのこと勇気づけてくださって」
「チーム一丸となって楽しいラジオを作ろう、と意気込みつつも優しい雰囲気で私たちを包み込んでくださりました。毎回一緒にうどん食べに行くのも楽しかったよね」
「そうだね。タテルさんいないの、寂しいなぁ…」
「まあ前向きなお別れだから。また戻って来られるように頑張ります。そして後任はスタッフのチーちゃんに務めてもらいます。この後の企画から早速担当してもらっているので、じゃあマナちゃんタイトルコールを」
僕の私の美味しいうどん
「皆さんから寄せられたお悩みを美味しいうどんで解決するコーナー!」
「今週のお悩みは、埼玉県にお住まいのラジオネーム『直実節』さん」

  

去年の夏の終わり、私は失恋しました。あれから1年、まだ心の傷は癒えません。むしろ夏に入ってから涙が止まりません。失恋の傷とはこんなにも長引くものなのでしょうか?そして、私はどうこの痛みと向き合えばいいのでしょうか?

  

「ついに恋のお悩みか…」
「私たちは恋愛経験がないから当然失恋も未経験で…ってタテルさん?何で泣いてるんですか⁈」
「何か俺も失恋した気分。やっぱ俺、離れたくない!」
「タテルさん…」
いちリスナーの長引く失恋、不本意ながら番組を離れることになるタテル。2人の無念に挟まれ悩むポジティブの達人サリナ。
「でも1つだけ言えることがある!」

  

失恋にしろ何しろ、落ち込んだ時に塞ぎ込むのは良くない。嫌なことがあったら、やりすぎない程度にアクティブになろう。部屋に籠らないで散歩するとか、ちょっと旅行に行くとか、心が許すのであれば新たな出会いを探しに行くとか。限りある人生、何もしないのが一番もったいない!

  

「サリちゃん…さすがだよ。いつも真剣にお悩みに向き合う姿勢、尊敬する」
「ありがとうタテルくん。でも直実節さんには刺さりましたかね?」
「そうそう。あくまでも一番大事なのはリスナーさんだから。ということで今日のおうどんは!」

  

朝霞台のおはなさん!

  

東上線朝霞台駅および武蔵野線北朝霞駅の近くにあるうどん屋さん。居酒屋としても使える人気のお店です。
ここでオススメしたいのがとり天ぶっかけうどん。うどんの麺、出汁、これが非常にオーソドックス。当たり前のものを当たり前にいただく喜びを噛み締めましょう。
とり天は黒胡椒が効いているのが特徴的。だからといって辛いとかそういうことはありません。よどみのないうどんを心ゆくまで味わいましょう。

  

「他にもたくさんの種類のうどんがありますからね。通い詰めて自分好みの1杯を見つけましょう」
「直実節さんに素敵な出逢いがありますように。それではここで1曲お聴きください、森山直太朗さんで『夏の終わり』」

  

「今日もあっという間にエンディングのお時間です」
「改めて、放送作家として20回、約4ヶ月にわたり活躍してくださりましたタテルさん、お疲れ様でした!」
「ありがとう。またどこかで会おうね」
「そしてチーちゃんさん、これからどうぞよろしくお願いします!」
「タテルさんの素敵な意志を継いで頑張ります!」
「サマリナウドンラジオはこれからも、リスナーの皆さんの癒しとなるトークを展開していきます。これからもどうぞお聴きください!」
「明日も素敵な1日になりますように。バイバイ!」
*毎週火曜日にお送りしてきました『サマリナウドンラジオ』は、今後不定期連載となります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です